凄い!凄い!!凄い!!!

■10万円台でDSD録音に対応したDVDレコーダ

ティアック タスカムBUのブースでは、DSD録音対応のDVDレコーダ「DV-RA1000」を展示。2005年2月発売予定で、価格は18万円。24bit/192kHzまでのPCM録音に加え、SACDなどで利用されるDSD(Direct Stream Digital)も録音可能な2Uラックマウント対応ステレオレコーダ。
今までDSDレコーダは、同社で販売しているHi-8テープを利用したレコーダ「DS-D98」が126万円と高価だった。DV-RA1000ではDS-D98のノウハウを生かして低価格化した。記録メディアはDVD+RWとCD-R/RW。DSDのほか最高24bit/192kHzのPCM録音にも対応。DVD+RWへの記録は音声ファイルフォーマットとしてBWF(PCM)、DSIDIFF(DSD)をサポートする。CD-R/RWへの書き出しにも対応しているため、CD用マスターとしても利用できるという。


ついにDSDレコーディングが民生レベルにまで降りてきてくれました。宅録での使用となると、録音環境やマイクの質がモロに出るだろうからなかなかキビシイものがあるかもしれないが、デジタルのライン録音でPC内でMIXまで完結させる分には問題ない!?シーケンス・ソフトでドラムを打ち込んで、DIからベースとギターを重ねるようなインスト物とかなら・・・!!

旅行カバンに偽装したフライトケースをLIVE会場に持ち込んで自家製ブートレグDVD Audio作成も夢ではなくなった!?(←規約違反・冗談です・笑

我が家のマスターデッキはPCのCD-RWドライブというお粗末もエエとこな環境だけに、こういう革新的機材がリリースされるとなると、非常に夢が膨らんでしまいます。

まぁ、いくら機材がよくても、肝心の楽器の腕前は悲惨なレヴェルなのでコバン・トゥ・キャット、パール・トゥ・ブタもエエとこですから間違っても個人購入なんかしませんが・・・。


しかし、個人的にはそれ以上の意義がこの機材にはあると思います。

昨今の音楽業界事情を顧みるに、コストダウンと圧縮音源による音楽配信の本格化のため今後、コンテンツの音質がどんどん低下していくのは明白です。CDに変わる音楽のメディアがWMA形式のファイルとなるのであれば、いくら可逆圧縮がサポートされているとは言っても、、おそらくこれから10年くらいはCD以上の高音質は望めないでしょう。

バジェット(予算)のあるメジャー・レコード会社はともかくとして、インディーズなんかだと、「どうせ圧縮したら音は潰れるから、、、」とマスターメディアの音質は優先事項から外れかねない気がします。

でも、その先、DSD音源をダイレクトに配信できるような時代が来るかもしれません。そんな時、マスターの音質が・・・であったとしたら!?そんな時代がやってきた時のためにも、メジャー・インディーズ・アマチュアを問わず、マスターメディアそのものは絶対に超高音質のもので保存しておくべきであると思います。

そういった意味で、これまでン百万円とかしたDSDレコーダが中堅規模のスタジオでも手が届く程度の価格帯まで下がってきたことにより予算の無い制作現場においても高音質マスターの制作・アーカイヴが一般化すれば、長期的な将来における、音楽コンテンツの無圧縮・高音質化の布石となるでしょう。

希望的観測ではありますが、そのためにも、この“DV-RA1000”、売れて欲しいものです。


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<参考LINK>

TASCAM 公式WebSite http://www.teac.co.jp/tascam/
●Paradise Records 通販ページ http://www.paradiserecords.net/proaudio/pages/tascam-dv-ra1000.html