大森信和氏(ex.甲斐バンド)がお亡くなりになられたそうな。俺自身は甲斐よしひろってあんまり趣味じゃないし、氏に関しては元ARBの田中一郎氏と結成したKIT16で聴いたくらい、しかも、おれがLIVEへ行くようになった頃には既に病欠中、早い話、生では全く見たことがないのだが、KIT16の1stアルバムでの一郎とは好対照なハイポジションでの、これでもか!ってくらいベタな泣きのチョーキングは非常にカッコいいコンビネーションだと感じてたし、一郎氏の「そのうちまたLIVEに出てもらうから・・・」というMCを信じて、絶対いつか大森氏参加のKIT16のLIVEがある時は、なんとしてでも参加するつもりだった。。

変な話だけど、俺の世代って、良くも悪くも「伝説」のロック・ミュージシャンを生で観ることができる最後の世代なんだろうな、と、よく思う。

この4月に観たボ・ディドリーは75歳、こっちがハラハラするほど不安定で、適度にボケて良い塩梅で老人力をぶちまけてたし(それはそれで良かった)、去年の春観たローリング・ストーンズの武道館では、プロスポーツ選手以上の摂生ヘルシー生活のたまものか、ミック・ジャガーは不思議なクネクネしたアクションで観客を沸かしていたけど、キースが昔言ってた「俺達は老いぼれても、車椅子でロックするぜ」という言葉がかなりシャレにならなくなる時ってのは、もう目の前に来てるのである。

ロック・ミュージシャンを評して「死ねば伝説」とは良く言った名言だと思うが、生きて微妙な雰囲気ばらまいてる「生ける伝説」の方々を、現実として生で観ることができるのは、もうあと10年くらいではないだろうか?そういった意味で、俺は「滑り込みセーフ!」だったと思うし、我がおとん・おかんの家族計画について、ある意味感謝すら感じるのである。

そして、これで何が言いたかったか、というと、つまるところ、今回のThe Whoの来日、見逃すわけにはイカン!ということである(笑)でも、いくらなんでも、ジャイアンツよろしく、節操も無く、とにかく有名人を集めました!ってなトコには行く気がしないね!俺自身はインドア派内向オタク系の人間ゆえ、フェスの醍醐味だ、思想だ、なんてことは別に気にしないけど、あそこまで脈絡なくガン首そろえられても逆にムカつきます。怒。


<参考LINK>

●大森信和 http://ip.tosp.co.jp./i.asp?i=nobu335
●田中一郎 http://tokyo.cool.ne.jp/ichiro_16/
●ボ・ディドリー http://members.tripod.com/~Originator_2/index.html (英文)
●ボ・ディドリー 2004年来日公演 http://d.hatena.ne.jp/d_imamura/20040420
●The Who http://www.thewho.net/ (英文)
●The Rock Odyssey 2004 http://www.udo.co.jp/odyssey/(F@ck Off!)