●6/26 SIONSION-YAON 2004 Sion's Early Days” @日比谷野外大音楽堂

恒例、SION夏の日比谷野音。毎年思うのだが、SION野音LIVEって本当に雰囲気が良いんだよね。当然、チケットは全席指定、ということで発行されるんだけど、至近距離で見たい人は勝手に前のほうの通路で盛り上がってるし、ゆるゆる、だらだらしたい人は後ろでビール飲んで演奏に耳を傾けてる。開演中だろうとトイレにはひっきりなしに人が出入りしてる。こう書くと、なんか殺伐としてるような感じがするけど、セキュリティは危険なコトをしない限りは何も言わないし、邪魔でウザいような客も特別見当たらないから、(何年か前は泥酔して暴れたバカ者がいたらしいが)気楽でのほほんとしてて、とっても良い感じなのです。しかも、開演時間を早めに設定してあるので、最終の新幹線に間に合う!地方在住者にとはとってもウレシイ!

つうわけで、今年おいらは、ずーっとビール片手に序盤は自分の席で座ってノンビリ、中盤はPA卓真後ろでミキサーさんの動きを観察(メーワク)、盛り上がってきたら4列目あたりの通路で歌って踊って大満足でした。

今年のテーマはテイチク時代のアルバムの再発ということもあり、90年代中頃までのナンバーのみで構成されたスペシャルな内容で、バンドブーム時代からずっと応援しているファンへのサービスからかとっても通好みな、非常に渋い選曲のセットリストで構成されていて、この日比谷野音ではなく、6月24日、ツアー初日の大阪バナナホール公演のMCでは「知ってる曲はありましたかぁ〜!?」なんて喋ってたけど、東芝EMI移籍後、The Groovers経由で入ってきたファンとしては、なんだかんだで半分くらいわからなかったりしました。(苦笑)ちゃんと再発盤は一通り揃えたんだけどなぁ。。。

さて、SIONのうたをサポートする鉄壁のバンド“The Mogami”なんですが、レコードでは均等にめいめいがプロデュースして、LIVEでの音作りの中心は藤井一彦氏がメインを担当していた感があり、いつもは氏のクランチ・トーンのギターが前にでていたのですが、今回はやはり「初期時代」がテーマのためか、松田文氏のギターがバック・サウンドのメイン的な役割を担っていたのが印象的でした。元々、藤井氏と好対照な、地味だけど味のあるフレーズを弾く人だなぁ、とは思っていましたが、今回は繊細なアコギのバッキングからテレキャスでの泣きのギターソロまで、幅広くじっくり聴けたのがウレシかった!当然、藤井氏もメインを譲っているだけではなく、“水の中にいるようだ”では、レコードで故・ロバート・クワイン氏が演奏していたパートを見事なまでに昇華し、その日イチバンの大歓声で夕暮れの日比谷野音が湧いていました。そしてSIONのMCで「天国のクワインさんにも聞こえたやろ?」。おいら自身はクワイン氏について、「なんとなく名前はよく耳にする、Lou Reedのアルバムでギターを担当、ソロが変なフレーズだった、」とかそんな程度の認識だったのですが、あんなに素敵な追悼をされると、なんとなく重い存在であるように思えてくるから不思議です。今度、ちゃんとまとめて系統立てて聴いてみようと思います。

前述の通り、日比谷野音は会場内でビールが販売されている上、開演中でも気軽に飲める雰囲気だったので、しまいにゃいい感じでできあがって、へろへろ状態、帰りの新幹線は気持ちよく爆睡、1駅寝過ごしちまいました。我ながらバカだなぁ〜とは思いますが、基本的にLIVEでこんなに酔うってのは本当にSION野音LIVEだけ!それくらい気持ちよく楽しめたLIVEでした。来年も絶対行く予定〜!


<参考LINK>

●うりきち(SION本人によるWebSitehttp://www.interq.or.jp/rock/sion/
●Unofficial Web Page of SION(非公式Fan Site)http://www.nnc.or.jp/~syouji/sion/