●7/30 麗蘭Fuji Rock Festival; Field Of Heaven

どうでもいいんですが、私、このバンド、ついつい「蘭麗」って言ってしまうんです。忌野清志郎はこのネーミングについて「ラーメン屋みたいな名前だ」なんて氏らしい毒舌ユーモアを披露してたし、ついでに、CDのライナー・ノーツにはこの2文字は曼荼羅を思わせる云々、なんて書いてあって、画数の多さをアジア文化にまでこじつけるって発想、ある意味すげぇよなぁ。でも、私からすりゃぁ、「麗」と「蘭」って字面が似てるから、一瞬どっちが先かわかんなくなるんだよぉ、っていう。(テキスト・エディタで入力してると「どこが!?」って気もするが)

まぁ、それはともかくとして、仲井戸麗市土屋公平のUNIT、存在は当然以前から知ってたし、気になってはいたんだけど、なぜかスルーしてしまってたんですよ。

RCサクセションは70's〜80'sのJ-Rockファンとして、当然好きなバンドのひとつなんだけど、リアルタイムでは未経験、CDの中だけの存在として聴いているファンとしては、どうもやっぱり忌野清志郎の存在が強いし、基本的にギターロックではなく、いろんな楽器がゴージャスに鳴っているソウルフルなバンドだと思ってるから、チャボ氏の存在っていうのは、あんまり意識的に注目したことが無かったです。(実際、CDでギターの音量バランスはソロ時以外ほとんど聞こえない)また、土屋"蘭丸"公平を擁したThe Street Slidersに関しては、わりかし好きなバンドなんだけど、初めて買ったCDは武道館での解散LIVE盤、すなわち、聴き始めた時にはすでに・・・という感じの上、RCサクセションのように、すでに伝説の彼方、ってわけではなく、あんまり評価の定まってない、混沌としている時期だけに、聴くべきアルバムがわからないから、なんとなく後回しにしてた・・・って感じで、あまり真剣に聴いたことがない、っていう経緯があって、この麗蘭に関しては、なんとなく、黒っぽいのノンビリやっているBANDなのかなぁ、とだけ思っていたわけです。

んで、(裏、Green Stageでやってた再結成PIXIESと迷いつつ)Field Of Heavenで初・麗蘭を目撃したわけですが・・・いやぁ、チャボと蘭丸、「ブラック・ミュージック好き」とはいえ、そんなにタイプ的には似通ったギタリストじゃないと思ってたんだけど、その違いがGood Combination, Good Vibration, Great Grooveを生み出し、メインのステージから離れたオーガニックな広場、(曇ってたので)漆黒の闇に映えるミラーボールの光、お香とは微妙に違う、何かアヤシイ匂い(!?)、大麻を発酵させたちょい甘めのビール(これは合法)と相まって、私、とっても心地よい1時間を過ごす事ができました。

当然、客席がこんな雰囲気だと、ステージ上だって気持ちよくなってくるわけで、チャボも「ゴキゲンだぜ〜!いぇ〜い!」「フジロック、気持ちいい〜!」を連発、しまいにゃ「憂歌団を思い出すなぁ〜♪パチンコ、パチンコ・・・嫌んなった〜」って即興Coverなんぞも飛び出したりして、それにあわせて蘭丸やバックバンドも演奏を柔軟に伸ばしを入れたりしているのを見ると、いかにバンドとしてのコンビネーションがうまくいっているかがよく分かる。出音のバランスにもそれがハッキリ現れていて、それほど音量は大きくなかったんだけど、しっかりリズムの重さや繊細なギターのフレージングが見えてきたのは拍手大喝采


ほんとうに初めて聴いた状態での感想なので、具体的な曲名が全く出てこない、状況説明のみの文章になったからいまひとつ読者の皆様に伝わるかどうかわからないですが、これほどマテリアル不足でも作文して想いを伝えたくなるくらい良かったActでした。今度、なんばHatchでイベントがあるので足を運ぼうと思っています。



<参考LINK>

麗蘭 公式WebSite http://www.up-down.com/040reiran/
仲井戸麗市 公式WebSite http://www.up-down.com/020chabo/index0.html
土屋公平 公式WebSite http://www.up-down.com/030kohey/kohey-top.html