全国ライヴハウスミシュラン #2新宿LOFT
お店の雰囲気
オープン当時は西新宿の一角であったが、現在は移転して歌舞伎町の雑居ビルの地下にある。土地柄的な雰囲気は感じがあるものの、お店そのものの雰囲気としては、移転した時になんとなく普通になってしまった気がします。しかし、店内各所に飾られているインテリアに旧ロフトの面影が残っており、昔を知る人であれば楽しめるかも。 ★★★
お酒
500円でプラカップの淡麗。少々高い。また、歌舞伎町という場所柄か、外でタムロさせないように開場待ち時間帯は客席とは別のバーカウンターに通されるため、少しでも早く入場しようと思うと、必然的にもう一杯飲まなければならない。 ★★
アクセシビリティ
新宿コマ劇場に沿って歩いていくとすぐに発見できる。また、外にタムロさせないための見張りのスタッフが必ずいるので、まず見逃すことはない。 ★★★★
コインロッカー
数は普通だが客席・バーカウンターに設置されている。意外と穴場だが、外に出て少し行った所のコインパーキングにも若干設置されている。5分ほど歩いて新宿の地下街のロッカーを利用するのも手。 ★★★★
ステージ・客席
ステージの高さは1.2m前後くらいか。後ろのほうでもそこそこ良く見える。しかし、ステージに対して客席がL字型に広がっており、ステージ正面だと適度に段差もあって非常に良いのだが、側面サイドの場合、柱やスピーカーなどがかなり邪魔になってしまう。(一応、補助用に防犯カメラからのステージ映像を映すモニターが設置されている)。開演前・転換中は幕代わりのスクリーンが降りてきてさまざまなアーティストのPVがかかっており退屈しないで済む。 ★★★☆
音響
Z-Driveという国産のスピーカーを使用していて、解像度は荒いがパンチのある中低音が非常に気持ち良い。ミキサーさんの音作りにもよるが、どちらかと言えばステージ正面、後ろよりを重視して角度調整されている。(前のほうは中抜け気味?) ★★★★
特記事項
バーカウンター入り口から見て左側、よく物販を行っているスペースよりさらに奥のセカンドステージ付近では、しばしば有名ミュージシャンが飲んでいる(気がする)。LIVE中以外で誰かを見かけるとすれば絶対にここ。ARBのキースやパーソンズのJill、花田裕之アナーキーの仲野茂を目撃しました(笑) ★★★★
やはり誰が何と言おうと日本の音楽シーンを創ってきたお店だと思います。排出した大物アーティストは数知れず。 新宿LOFTじゃ毎晩 気の合うあいつらと 腕を組み朝が来るまで 飲んだくれていたんだ −LOFT23時/ARB  こんな歌があるくらい、日本の大物ロック・ミュージシャン総出演の80年代前半のパブタイムの乱痴気騒ぎは伝説です(笑) ★★★★★
総合評価
とは言っても、歌舞伎町への移転後はキャパシティが広くなってしまい、新人アーティストの登竜門、という感じがあまりしなくなったのは残念な気がします。どちらかと言うと、知名度のつきはじめた若手のブレイク候補がステップ・アップするためのお店みたいな雰囲気になってしまったのがなんとも。それでも旧ロフト時代からずっと出演しているアーティストも非常に多く、その魂は確実に継承されています。 ★★★★

   -----------------------------------

<参考LINK>

新宿LOFT/LOFTグループ http://www.loft-prj.co.jp/