●CD ARB/“LOCUS 1998-2004 ARB LIVE BEST”MYCD-30287, M&I ASIN:B0002ADH5I
●DVD ARB/“LOCUS visualize 1998-2004 ARB LIVE BEST”MYBD-10004, M&I ASIN:B0002Q2KGY

ARBの結成25周年ツアーでARB全体の歴史を総括し、それに続く形で、1998年、再結成して以降のARBを括るためのBEST盤は現行メンバーによるLIVEのベスト・テイクをまとめた形式となったわけですが・・・

・・・うん、これに関しては、もう全く主観的にも、無責任な客観的にも、どういった形であれ、俺には思い入れがありすぎて対象化は不可能でした。

私、CD・DVD共に収録されたLIVEの半数以上に参加してたりするわけですが(苦笑)、こうやって時系列でコンパイルされると、その音作り・アレンジの変化を追っていくことで、ARBというバンドそのものの成熟具合を追体験することができるとともに、その音・映像を観聴きしていると、その頃の自分自身の心情がよみがえってきちゃって、もう、こっぱずかしいのなんのって・・・

アア、この日比谷野音でのLIVEの頃、好きだったあの娘に特攻して、あっさり「ごめんね」されちゃったなァ、あのShibuya-AXでのLIVEの頃は、(俺が一方的に)ライバルだと思っていた同期の人間に水をあけられちゃって、悔しくてイライラ・カリカリしてて周りの雰囲気を悪くしてしまった、申し訳ないことをした、なーんて、その当時の自分自身を思い出してしまうわけです。

しかも、その記憶はお世辞にもポジティヴとは言い難い、つうのが我ながら情けない。赤っ恥。

でもね、逆に言うと、それくらい密接にARBのRock'n'Rollが俺自身の日常に、共にあって、リンクしてくれてたわけで、ARBが再結成、ファンになった1998年、当時おいらは高校1年生で、2004年、大学卒業・社会人1年生までのカウントダウン中なこの今現在においても、その時々で、感傷に浸りつつも、、新しい気持ちで聴く事ができるっていうか。

だからもう、このAlbum/DVDは、石橋凌のヴォーカルとメッセージがどうこう、内藤幸也のギターソロの変遷、使用エフェクターは何々で、それがARBのヒストリーと2004年の世界のロック・ミュージックにおける位置づけや文脈化が、なーんてコトは完全に思考放棄状態。
ただただ、シラフで聴いて苦笑、酒飲みながら観て大爆笑。俺自身に。

ARB再結成第1弾アルバムのタイトルチューン、“REAL LIFE”の歌詞の一節。

“Hello, My Real Life 俺は俺を笑う”

まぁ、あまりにもPrivateな感情ではあるけれども、再結成〜現在の軌跡をまとめた“LOCUS”を聴いて・観て、俺が啓発された気持ちは、「自己の内面を笑うことで、改めて前向きに生きていこう」とメッセージするARBを代表するこのナンバーの、この一節が全てを代弁してくれている、・・・なーんて、思っています。


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<参考LINK>

●ARB公式WebSite http://www.arb-tamashii.com/