知人が超大手優良企業の内定を蹴って、「ヤリタイコト」のできるベンチャー企業へ入社する、という噂を聞く。畜生、おれだって本当は普通の就活なんかしたくなかったんだい。親父が病気でなければ1年間ひたすらバイトして「ヤリタイコト」のコネ作りのため専門学校へ進学しなおすつもりだったんだい。

無責任なポップスは「チャレンジだ、ポジティヴシンキング、夢はかなうよ」なんてふざけたコトを歌ってやがるけど、俺達の眩しく光るRock'n'RollはFrustrationやLoneliness、Sadness、Madness・・・個人的感情はもちろん、Principle、Politics、Religion、Ecology・・・社会的意識もなにもかも、クソミソにまぜっかえして「パコパコ」に昇華してぶちのめしてくれるから信じられる、というか。


・・・なんか、わけワカメ・意味とろろな文章を突然書いちゃいましたが、まぁ、早い話、負け組大学生の遠吠えですわ。

でも、あたり前の話、世の中のWorking Class、佐高信ふうに言えば社蓄?この類の層は、まぁ日常的にはうまいことやってはいるんだろうけれども、内心の部分では、ねじれた「ホンネ」を隠し持ってる、って人は多いはず。なんだけど、現在のポップ・ミュージックの業界において、そういった挫折感、敗北感みたいなのを分かち合えるようなアーティストってのがなかなか見当たらないんですよね。ロック系であればけっこういるんだけど、そのあたりで最も市場がありそうな30代〜40代が聴きそうなバンドは現在、軒並みインディーズで地道に活動している状況。WebSiteにアクセスすれば新譜情報・LIVE日程なんかも一発だけれども、雑誌メディアなど、受動的に情報が入ってくる状態では全く無いため、市場はあるんだけれども・・・状態になってるわけで。

だからこそ、メジャー・レーベルは旧譜の再発だけでなく、おっさんバンドの新譜制作にも、それなりに力を入れてほしい。ロー・バジェットであれば、堅実な利益を出せるくらいの固定ファンは存在しているし、プロモーションのやり方次第で、当時のファンも呼び戻せるはず。この層、独身貴族で金をためこんでる人多いと思うし、それくらいの年齢で音楽聴いてれば、おそらく生涯の趣味にも発展するだろうし、本気で商売すれば、モノになると思うのですがどうか。

そんな事が頭をよぎった2x歳の誕生日、いつもと変わらない日常生活、そんな日に届いた新譜は・・・