長かったような短かったような2004年が終わってしまい、ついに2005年になってしまいました。あけましておめでとうございます。2004年は公私ともどもいろいろあった激動の1年でしたが、音楽的な部分で言えば、非常に充実した1年だったと思います。

昨年の手帳をざっとチェックしてみましたが、1月の布袋寅泰から12月30日の佐野元春まで、観たコンサートは自己新記録達成!81本もありました。それでいて、その一つ一つが思い出深い内容なのですから、これはもう「大満足」で「充実」そのものです。学生最後の年ということで、今年からはなかなか観に行けなくなりますから、ラストの思い出としての達成感は非常に強いです。まぁ、勤め人になっても行ける範囲でコンサートは行くつもりですけど。

そんなわけで、2004年の音楽シーンを自分流に総括してみると、博多系のミュージシャンが久しぶりに評価された年だという印象があります。3月くらいだったでしょうか?少しづつフジロックの出演者が明らかになる中、オーガナイザーの日高氏がインタビューで発表したあのバンドの復活―そう、The Roosters、一日限りの再結成、正式な解散LIVEです。

今年のベスト・アクトを選ぶとすれば、7月30日 The Roosters“LAST LIVE”@フジロック グリーン・ステージ でしょう。その時点の感想は(今読むと少々筆が走っている感もありますが)8月3日付のエントリーを参照していただくとして、現時点で思うのは、その正式解散LIVE劇に引っ張られる形でいわゆる「めんたいロック」が久しぶりに大きく取り上げられたのがそっち方面のマニアとしては嬉しかった。極めつけには雑誌“ロック画報第17号”にてSonhouseの未発表音源までが日の目を見たのは90年代後半からの後追いファンにはもう狂喜乱舞です。(これらの音源、活動当時からのファンの間ではアンダーグラウンドでやりとりされているのですが、いかんせん、それらの方々とコネもトレードする音源もないから実質的には私には聴くのは不可能だったのです)

マスコミが注目していない部分でも、サンハウスと並ぶ博多ロックの始祖・山善こと山部善次郎氏が全国ツアー、ARBThe Modsらがロックフェスに積極参加するなど、70年代末デビュー組が非常に元気だったのではないでしょうか。

めんたいロック・シーンで最もニューヨークの香りがする異端児、山口洋HEATWAVEが完全復活を遂げて新譜“Long Way For Nothing”をリリースしたのも非常に大きなトピックの一つです。山口氏自ら様々なところで語っているように、歴代最高のメンバーが揃った今作はHEATWAVEの最高傑作だと太鼓判を押せる2004年のベスト・アルバムで間違いないでしょう。そのレコ発ツアー、そして、Shibuya-AXでのLIVEの模様を収めたLIVE ALBUM/DVD“Official Bootleg”のレコ発ツアー、両方とも足を運びましたが、メンバーがメンタル的にも技術的にもしっかりしているためか、山口氏が自由に自らのテンションを観客にぶつけており、とても楽しそうに演奏していたのが印象的でした。年末、HEATWAVE矢井田瞳嬢のプロデュースを行ったようでこちらも非常に楽しみです。


<参考LINK>

The Roosters Official Site http://roosters.jp
HEATWAVE Official Site http://www.five-d.co.jp/heatwave/