こないだ教育テレビで、ねじめ正一が“詩”の書き方講座みたいなのをやっていて、ついつい観てしまったのだが、そこでねじめ正一が引き合いに出したサンプルがブルーハーツハイロウズ甲本ヒロトの歌詞。
例えば“リンダリンダ”の詞で「ドブネズミ みたいに 美しくなりたい」という部分を引いて、答えて曰く、「<どぶねずみ>という汚いものと、<美しい>という正反対の言葉をぶつけることによって、言葉のエネルギーを爆発させている」とのこと。それに応えるアシスタントの女性アナウンサー、「でも・・・ドブネズミの美しさってどういう事ですか?」
別におれはそんなブルハのファン、つうわけではないが、こいつらにロックンロールは死んでも理解できないだろうなぁ、と思った。出るくいは打たれる、社会の中で幸か不幸かアリャリャとスポイルされた我々にとって、街で逞しく生きている<ドブネズミ>は自分自身の姿を仮託できる存在である、つうだけの話で。
まぁ、点取り虫で人間関係も何でもそつなくこなしてきたであろう国営放送のオバハンにロックンロールを理解する必然性なんざ全く無いわけですが。。。