ARB 25周年ツアー“Days of ARB”、ワタクシ的にはウルトラ大満足、まさに、「俺はこんなARBが見たかったんだ!」っていう内容でした。

去年の関西・関東ツアー、個人的には、すこーし辛い評価だったんですよ。何が問題って、グレイテスト・ヒッツな内容で攻めるのは良いんだけど、その構成からは、俺には“今のARBの姿”が見えなかったんですよ。内藤幸也・EBIのご両人、共にすごく頑張っているのに、LIVEで取り上げられるのは第一期ARBの曲が主。彼らは何も思わないのか?石橋凌は「今のARBを見てほしい」と所々のインタビューで発言しているにもかかわらず、LIVEでは全然それが反映されていない、矛盾してるじゃないか!

昔の曲をやるのは別にいいんだけど(だって聴きたいしねぇ^^;;)、セットリスト構成とか、アレンジとか、そういった部分では再結成してからのそれらと、何ら変わりが見つからない、マンネリズムと停滞感すら感じていたんですよ。

でも、今回のホールツアーは、俺の感じていたその不満をぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぶ、拭い去った、ある種、完璧に俺が求めていたARBだったかなと思います。

公式WebSiteでリクエスト企画があったりしたのが要因なんだけど、まず、セットリストが何よりも良かった。外せないグレイテスト・ヒッツ的な曲を軸にしつつも、今まであんまり演奏されなかった渋い隠れた名曲をしっかりメドレーで織り交ぜて演奏、しかも、ただの懐メロ大会にならないよう、アレンジが大幅に変えてある!(これはスゴイ事ですぞ!)

白浜久の手による80'sテイストなシンセが光っていた“Sweat, Heart & Brain”は幸也の手によってギターとベースのユニゾンがうねりをあげる21世紀型へヴィ・ロックに生まれ変わったし、斉藤光浩のリバーヴが程よくかかったカッティング・ギターが気持ち良かった“One Way Trip”はハードロックなギターリフが前に出る曲になってました。

そして、それと同等に並列して現在のARBの曲が並んでいるのですよ。“Soulful Day”では幸也の本領であるファンキーなギターが聴けた、“ファクトリー”という第一期の名曲から続けて演奏されたのはEBIの爆音ベースソロが気持ちいい“May Day”だった。ニューアルバム“KAZA-BANA”からの曲は4曲と少なかったけど、そのタイトル曲“KAZA-BANA”は、ラストが定位置であった“魂こがして”に続けて本編のラストナンバーとして演奏された。これは、「次のステップへ進むぞ!」という現在のARBの宣言と解釈してます。(大袈裟!?)