山善『Danger/キャデラック レコ発ツアー』@磔磔


ARBThe RoostersSheena & The RokketsThe Mods・・・80年代に盛り上がった博多のビートの効いたパンクバンドのルーツに必ず挙げられるバンドといえば、やはりSonhouseでしょう。確かに菊&鮎川コンビのあの音は衝撃を与えましたが、彼らと同時に、博多のロック・シーンに番長として君臨していたのがこの山善こと、山部善次郎氏、「田舎者」というバンドのリーダーでした。このお方、伝説なんだけど、いまひとつ知名度が無いのはやはりメジャーでレコードを出していなかったのが原因でしょう。契約の話もあったそうですが、奇行癖(!?)が災いし、デビューには到らなかったとのことです。

そんな彼が、古いインディーズのアルバムをCD化したのに伴い、CD売り歩きツアーを敢行したわけですが、この内容が濃い!何と、スカイマーク・エアラインズをスポンサーにつけて、10日間連チャンでLIVE、BANDは東京・福岡のみ、他は山善氏とピアノの石井氏2人でアコースティック編成!でも、同行スタッフはカメラマン同行で(おそらく)5人もいる!うーむ、凄いのか、哀しいのかよくわからん・・・

んで、件の磔磔LIVEですが、開演予定時間直前に店に入ったら・・・平日だったこともあり、お客さんの少ないこと・・・(^^;;片手でカウント可能な人数でした。(その後、けっこう遅刻してくる方がいて、最終的にはそこそこ入ってましたが)

んで、対バンが見つからなかったらしく、結局7:30ごろに開演。LIVE自体も凄く良かった!柴山俊之石橋凌とはまた違ったロック・ヴォーカリストなのですが、正に「本格派」と言えるドスの効いたブルース・ヴォイスを磔磔全体に響かせていました。

直前に決定したスペシャル・ゲストで騒音寺が出演、“ねずみ小僧の唄”@Sonhouse、“Honky Tonk Women”@The Rolling Stones、“Boom Boom”@John Lee Hooker、の3曲をセッションしていました。新旧めんたいロックのDNA同士が合体した歴史的瞬間だったかなと。その演奏自体は、本当に即興のセッションだったためか、騒音寺のナベ氏がブルース・ハープを吹くタイミングを掴みそこねていて、少々ガタガタだったのですが、やっぱ、こういうLIVEならではのフットワークの軽さ、Something Happenが観れるってのはウレシイですね。