●4/15 Bo Diddley“75th Birthday Celebration”@なんばHatch

この日、最も意外だったのが客層でした。ロックンロール・オリジナル世代のおっちゃん・おばちゃんが大半かと思ってたら、何と、客のほとんどはロカビリー系の若いにーちゃん・ねーちゃんばっか。おそらく、Brian Setzer経由で知ったのでしょう。

肝心のLIVEですが、本物のオリジナルRock'n'Rollだけあって、イマドキのLIVEとは全く違う、強烈なシーンが次々と飛び込んできてとても刺激的でした。

まず、Boじいさん、ず〜〜〜っと最前列のおねえちゃんのほうを見ていました。好みのタイプだったのでしょうか!?あんなに露骨に視線を露にしているVocalは初めて観た(笑)んで、実際に音を出し始めてからは、バックのリズムなんかお構いなしに思うがままにギターを“じゃら〜〜〜ん”と鳴らしている。間違っても単音弾きなんてやっていない!ギターが打楽器になっているのである!!上手い・下手くそなんて無問題、ある意味ギターの新境地である!しかも、途中で音が気に入らなかったのか、ワウとリヴァーヴのツマミをいじっては、「じゃら〜ん」、まだ気に入らないらしい。「ジャ〜ン」、まだ・・・を繰り返し、ず〜〜〜〜っと曲が同じ所でストップしたまんま、そして最後は鉄人28号ばりに両腕を上げ、「がお〜〜〜〜〜!」とシャウトして強引に次の曲へ入るという豪快な荒業を決めてくれたのだ。

他にも、一心不乱にひたすらマラカスを振りつづける姿はすわ、脳梗塞でけいれんになったか!?と思ってしまうくらい鬼気迫るものがあったし、カポタストを間違えて装着し、全然違う音を鳴らしつづけてバンマスであるベースのおばちゃん(エエ歳)がわざわざやってきて直した時は母と幼児の愛情を目の当たりにしたかの如き安堵を感じたりと、かなりスリリングで観てるほうはテンションが全く持続しない、気分のジェットコースター状態なのである。


そのスローモーなモーション、されど本格派。LIVEをずっと観てる中で思い出したのは、まさに故・ジャイアント馬場御大でした。アポ−!ロックミュージックとプロレスに共通点を見出す人は多いですが、今回ほどそれに共感したのは初めてだなぁ。

次、というか、今後来日できるかはわかりませんが、数少なくなったロックンロール・オリジネイターの一人、最長老、ボ・ディドリー。本当に観れてよかったと思います。