●6/4 ズボンズ“EARLY SUMMER TOUR TURNAROUNDSPACE xxxxxx... ”@十三Fandango

おそらく日本一ライブな音響空間(音がグワングワンに響くこと)を誇る十三Fandango、例によって今回も耳ヤられちまいました。音は超デカくて低音はビル全体を揺らしているし、Vocal Micの高音ブーストしまくって電気メガホンの音よろしく、痛い音で耳に直接突き刺さってくる。俺個人は正直好きになれない音なのですが、そのテの音が好きなオーディエンスやバンドには最高の空間なんだろうなぁ。

んで、このズボンズもそのテの音が似合う轟音でファンキーなBANDでお店の音環境とは合わない俺でも最高に楽しめたし、Vo.&Gt.のDON・マツオ氏も「Fandagoはスゲー燃えるんだよ!」とMCしてました。ツアー初日にもかかわらず演奏は超バッチリ決まっていて、DON氏の合図によるリズムの切り替えのキレが絶品!必殺キラーチューンの“Mo' Funky”のJam Session、パーカッションのシンコペーションがMAXまで来た瞬間「Get Blues!」と叫んでブルースのStanderd、“I'm A Man”のCoverに突入した瞬間なんか正に「絶頂」って感じだったなー。

ちょうど去年の11月、ソウル・フラワー・ユニオンとの“Super Special Joint Tour”の大阪2日目もこのFandangoだったのだが、その日、SAXの樋野展子さんがぶっつけ本番でズボンズに初参加、それ以降のBANDのあり方をも変えた歴史的セッションを目撃したわけですが、個人的には(当たり前だし、しょうがないんだけど)、この日はまだ樋野さんがガチガチだったため浮いた印象を受けたのですが、たった半年、関西圏のみのサポートにもかかわらず、今回のLIVEでは非常にBANDとの一体感を増したような音になっていました。アルト/ソプラノ2本のSAXを曲の展開に合わせて臨機応変に持ち替えて出音にバリエーションを付けていて絶対的強権完全独裁リーダー(笑)・DON氏も超ご満悦の様子。

その日の樋野さんのBlogを読む限り、もしかしたらご本人的にはいまひとつ納得いかないステージだったのかなー、と思っちゃったりするのですが、私自身はまじ最強のJamだったと思ってます。

このズボンズ×樋野さんのセッション、関西でしか見れないってのはすごくもったいない気がするなぁ。スケジュールだとかマネジメント的な問題があるんだろうけど、ぜひぜひ全国展開してほしいっす!